昨夜、遅い時間だったが、日付が変わり新月の日になっていた。気象庁が関東甲信越に梅雨明けを発表したのがその前日の6日だったろうか。 私は夜中に捨て猫の鳴き声で目が醒めると、なぜか夜の森を撮影したくなった。外に出て暗闇の中をわずかな明かりのもとに歩き出すと、捨て猫もついてくる。 奇妙な光景だっただろう。初老の男がみゃーみゃー鳴きながらついてくる猫と一緒に歩いている姿は。 誰もいやしないので気にもしないが、近くにはイノシシがいるのであまり遠くにもいけない。捨て猫は私の足にまとわりつくようにするので、早く歩けない。 遠出はあきらめ、すぐ近くのいつも見ている木を見上げる。今、写真をとればきっと何か木と話しができる、、そんな不思議な気持ちのままシャッターを押す。 写真など撮らない方が木と話せるようなものだと思うが、現代人なのでそこらへんはあまり自信がないのだろう。写真を見て、木の思いを探ろうなどと、考えてみれば不埒である。 しかし、いい写真が撮れた。新月の晩、、、森の木、、、猫もいっしょ、、、満たされた時間であった。 新月の夜中の森の木からのメッセージを今夜はゆっくり受け取るつもり。縄文人は森の中にいろいろな直感続きをみる
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